昨日、7月24日、築地本願寺ブディストホールにて行われました
こども寄席 夏の特別企画 怪談特集。
多くのご家族にご来場いただき、誠にありがとうございました。


その公演後、一部のお客様より、
「あの絵付き四谷怪談の内容は低学年以下の子どもには
不適切な内容で、その旨を公演前に明らかにすべきではなかったのか」
というご意見をいただきました。

さらには、
「絵がないほうがよかったのに、どうして絵をつけたのか」という
ご質問も承りましたので、
この場で主催である私の考えをお伝えしたいと思います。

また、この他にもいろいろなご意見があるかと思いますので、
どのような些細なことでも、何なりと私どものメール
child@mazeru.comまでご意見をお寄せいただければ、
大変ありがたいです。

まず、低学年以下の子どもには不適切な内容ということですが、
確かに一部の生首の絵や血だらけの幽霊の絵などはPG12にあたる可能性が高い
とは思っておりました。

確かにあの絵がとても劇画調で、怖さを助長している雰囲気があることは
否めません。不適切な内容とおっしゃる親御さまの気持ちはとてもよくわかります。

そこまで想定しておきながら、企画に踏み切った理由はふたつあります。

1/この作品は絵を含めて講談師・一龍斎貞寿さんの作品であり、
これまでも数多く各地の子供たちの前で披露されてきたという実績があること。


2一龍斎貞寿さんが「怪談はとことん怖くないと意味がない。だからあえて絵も
手を抜かず、怖さを助長させています」とおっしゃっていたこと。


その言葉を聞いたときに「絵本 地獄」のことを思い出しました。
あれは本当に怖い絵です。鬼が人間を裁断しています。
切り刻んでいます。
私も正直、これを子供に見せる、読ませる意味があるのかと
すごく疑問に感じました。

でも、読者の感想を読んでみると、
中には子どもが嫌がるのを無理に読ませたというママもいました。
3、4歳くらいでも読ませていました。

さらにママさんたちの感想を熟読していくと、
なるほど、と思えるところも出てきました。

いつの世も、本当の怖さを小さな頃に少しずつ感じさせることで
悪いことをしない、危険なことをしない、人に恨まれるようなことをしない
そんなことが心の芯に染み込むようになるかもしれない、と思ったのです。

だからこの絵付きの四谷怪談も、
怖かったり、気持ち悪かったり、気色悪かったり
嫌な感情が湧いてくるだろうけれど、
その負の感情を完全否定せずに、
「心を強くすること」「怖いことっていつの時代もある」
というように、いろいろな教訓や親子の話題になればいいと思い、
夏休み特別企画に取り上げることに決めた次第です。

ただ、皆様のご指摘を受け止めると、
絵のサンプルを提示して、その印象を先にお伝えしたり、
一部内容に怖い描写がある、ということを
しっかりお伝えすることはあってしかるべきだったと
猛反省しております。

以後、さらに十分な配慮のもとに怪談企画を実施したいと思います。

最後に、この怪談企画が「絵付き四谷怪談」だけを
見せたかったのではなく、
怖いもの見たさの可笑しさを十分に表現した
五明樓玉の輔師匠の「お菊の皿」や
独特のユーモアトークと素晴らしいハーモニーを
披露してくださったピアニカ奏者ののだゆきさんの
ステージあっての総合企画であったことを
ぜひ思い出していただければと思います。


※PG12とは
"12歳未満(小学生以下)の鑑賞には、成人保護者の助言や指導が適当とされる指定のこと。
区分表示マークの色はスカイブルー。 Parental Guidance(親の指導・助言)の略号である。
性・暴力・残酷・麻薬などの描写や、ホラー映画など、小学生が真似をする可能性のある
映画がこの区分の対象になる。アニメ映画に関しても対象となる。地上波放送の場合
、CSとは異なりG指定と同様に扱われるケースが多く、新聞や雑誌の番組表にも
「PG12指定」と表記されない。
『仮面ライダー THE NEXT』/『ボーイズ・ドント・クライ』/『バイオハザード』/
『フレイルティー 妄執』などは、ほとんどの国でR15+またはR18+相当に
指定されたが、日本ではPG12指定となった。"

出典映画のレイティングシステム - Wikipedia
コメント
、、、行かなくて良かった。
まだ必要以上に恐怖を感じさせたあと、その世界から切り替える能力がない。
まだ、世の中生きていって悪くないな。と潜在させる年齢だと思うので。
落語好きで子供向けを探していましたが、ためらって正解でした。
本当に先に告知すべきです。
  • by わおん
  • 2016/07/28 2:00 AM
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